続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

あさぎり特急券@御殿場駅

あさぎり特急券@御殿場駅

 2月の記事で特急「あさぎり」の特急券の取り扱いが変わった旨を紹介しました。昨年3月までは小田急で一括管理していたものを、一部座席はJRで管理しマルスシステムから直接発券できるようになっています。きっぷの見た目は普通のJRの特急券と同じです。

 ただし、御殿場駅で発券されるものについてはだいぶ様子が異なります。下の画像を見ていただきましょう。

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席無し券

 御殿場駅で発券される「あさぎり」の特急券は1枚にならず、これまでどおり席無し券と指のみ券の2枚に分かれます。

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指のみ券

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小田急の特急券(再掲)

 そして、指のみ券がとんでもないことになっています。地紋はJR-Cですが、券面の印字内容は紛れもなく小田急の特急券の様式です。3枚目の券は比較のために載せました。座席の割り当てはJRに割り当てられた座席枠ではなく、小田急の座席枠になっています。

 御殿場駅のみどりの窓口にはJRのマルス端末とともに小田急の端末もあります。「あさぎり」の特急券を申し込むと、まずは小田急の端末から指のみ券を発券し座席を確保したうえで、マルス端末から席無し券を発券して支払いとなります。乗車券はマルス端末から発券します。

 「あさぎり」の御殿場駅からの乗客は途中の駿河小山や松田と比べても格段に多いため、特に利用の多い日曜の午後の列車だと2~30席のJRの座席枠だけでは足りなくなる可能性があります。こういう一見面倒くさい仕組みにしたのは、御殿場駅発券分については小田急の座席枠でも発券できるように工夫したのではないかと推測します。

 もっとも、小田急の端末は設置されているものの、おそらく「あさぎり」の指のみ券を発券する以外の機能は殺しているものと思われます。また、以前は御殿場駅でもできた小田急の特急券電話予約の受け取りはできなくなっています。