ゆふDX
◆種別:特急
◆運転区間:博多~大分(久大線廻り:1日1.5往復)
特急「ゆふDX」は平成16年より博多~大分間を久大線廻りで運転されている特急列車です。博多から大分へは遠回りで、日田や由布院への観光目的の役割が強い列車です。日豊線・別府駅まで延長運転されていた時期もありましたが、大分駅高架工事に伴って取り止めています。先頭車はパノラマシートという前面展望が楽しめる座席があって、形状は名鉄のパノラマカーに似ています。パノラマシートの指定料金は通年同額の700円で、多少割高に設定されています。
2日で博多~大分間を3往復する運用となっていて、専用編成が1編成しかないので、「ゆふDX」として運転されない日は同ダイヤでDXの付かない特急「ゆふ」として運転されています。車両の検査や故障で「ゆふDX」として運転できないときも同様に「ゆふ」となります。
【奇数日「ゆふDX」・偶数日「ゆふ」】
停車駅 | 1号 | 4号 | 5号 |
---|---|---|---|
博多 | 7:45 | 16:33 | 17:18 |
久留米 | 8:23 | 16:01 | 17:51 |
日田 | 9:08 | 15:12 | 18:41 |
由布院 | 10:03 | 14:17 | 19:36 |
大分 | 10:47 | 13:27 | 20:22 |
【偶数日「ゆふDX」・奇数日「ゆふ」】
停車駅 | 2号 | 3号 | 6号 |
---|---|---|---|
大分 | 8:19 | 15:30 | 17:51 |
由布院 | 9:07 | 14:41 | 18:40 |
日田 | 10:00 | 13:42 | 19:33 |
久留米 | 10:44 | 12:52 | 20:13 |
博多 | 11:15 | 12:18 | 20:44 |
車両のキハ183系1000番台は昭和63年に特急「オランダ村特急」向けに新製されました。平成4年に「オランダ村特急」が廃止になると改造の上で特急「ゆふいんの森」に転用され、「ゆふいんの森」に新車が投入されると玉突きで特急「シーボルト」向けに再改造されました。平成15年に「シーボルト」も廃止になると、今度は「ゆふDX」向けに再々改造され現在に至っています。
製造から20年ちょっとしか経っていないのに3度も改造が施されたことになります。「シーボルト」から「ゆふDX」向けに改造された際にトリコロール柄から赤茶色(JR九州は「古代漆色」と称していますが…)一色に塗り替えられました。さらに平成19年に赤茶色から山吹色一色に塗り替えられ、今のようなド派手な外観になりました。現在はJR九州大分車両センターに所属しています。
非鉄の友人Aを巻き添えにして、昨年「西日本パス」を使って久々に乗ってきました。山吹色になってから初めてでした。日曜の午後に博多へ戻る列車だったので、指定席は満席で自由席に立ち客がいるほど混み合っていました。ただ、DXという愛称に相応して車両がデラックスかと言うとそうではありません。車両は外装デザインの工夫で古くなさそうに見せていますが、座席や内装、トイレなどは古いままという感じでした。
友人も同じように感じていたようで、「デラックスという割にボロい列車だなぁ…」とつぶやいていました。観光列車という位置づけでは同区間を走る「ゆふいんの森」より明らかに見劣りがします。車内販売もなくなっているので、サービスも落ちます。乗っている方としては外観だけではなく、中身(内装・サービス)にも手を入れて欲しいものですが…。
【補足:2011/1/28】
特急「ゆふDX」は平成23年1月12日で運転終了しましたのでカテゴリーを追加しました。