道南いさりび鉄道端末券

 道南いさりび鉄道には直営の有人駅がありません。JR時代に直営もしくは業務委託で利用の多かった七重浜、上磯、木古内の3駅は無人化され、簡易委託駅でそれより利用の少なかった茂辺地、泉沢、札苅の3駅が有人駅として残るという、傍から見るとおかしな事態になっています。

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札苅駅 2017/2/20

 札苅駅は木古内駅の一つ函館寄りの駅です。営業時間は道南いさりび鉄道のHPにも出ていないんですが、私が訪ねた2年前は「平日のみの営業で、7:10の列車に間に合うように来て、8:24の列車を見送ったら帰る」と委託のおばちゃんが言っていたので、営業時間は平日朝の1時間半ほどになります。季節や学休期間によっては短縮はあるかもしれません。いずれにしろ、収集にはかなりハードルが高い駅です。 

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 そんな札苅駅で購入した函館までのJR連絡券です。右下に「札苅駅発行」と印字されていますが、札苅駅に発券端末があるわけではなく、函館の本社で前出しした端末券に駅で日付印を押して発売しています。JR時代の前出し総販券の売り方とまったく同じです。

 発券日が前年の3月22日ということは開業前(開業日は平成28年3月26日)に発券したものが1年近く残っていたことになります。

 矢印の下に「割引」の印字があります。道南いさりび鉄道の札苅~五稜郭が960円、JR部分の五稜郭~函館間は210円なので、単純合算で1,170円になるところが60円の乗継割引が適用されて1,110円で発売されているという意味だと思います。

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札苅駅窓口 時刻は7:05

 この日私は函館に泊まっていて、函館8:55発の「スーパー北斗5号」に乗る必要があったので、札苅7:10発の列車で撤収する必要がありました。函館を朝一番の列車で札苅に向かっても7:59着なので間に合いません。そこで、「はこだてライナー」と始発の新幹線を乗り継いで6:48に木古内に到着し、邪道承知で木古内からタクシーで札苅駅に向かいました。委託のおばちゃんは「過去に徒歩やバスで来た人はいるけどタクシーは初めて」と言って笑っていました。そこまでして集めた一枚でもあります。

あずさ・かいじ全車指定席化

 昨年末、JR各社から今年3月16日ダイヤ改正の概要が発表されました。中央線の特急は「スーパーあずさ」を廃止し「あずさ」に統合するとともに、「中央ライナー」および「青梅ライナー」の特急化が盛り込まれていました。

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E353系のスーパーあずさ23号:高尾駅 2016/12/31

 「あずさ」「かいじ」関連では以下のような感じに変更になります。

  • 車両をE353系に統一。
  • 自由席を廃止し全車指定席化。
  • 特急料金の変更・通年同額化。
  • 「えきねっと」チケットレスサービスの開始。
  • 前日まで購入可能な「トクだ値」の割引率縮小(35%→10%)
  • 13日前まで購入可能な「お先にトクだ値」の新設(割引率30%)
  • 「あずさ回数券」「中央線料金回数券」「信州料金回数券」の廃止。

 要するに3年前に常磐線特急でやったほぼ同じ事を中央線でもやるということです。個人的には「トクだ値」の改悪と「信州料金回数券」の廃止は痛いです。

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E353系普通車の座席上のランプ

 ただ、この展開はE353系の普通車に乗ったことがある人にとっては想定できたんじゃないでしょうか?と言うのは、E353系の普通車の座席上の荷物棚には一昨年12月のデビュー当初から常磐線のE657系と同じような座席の予約状況を示すランプが取り付けられていて、「そのうち同じことやるんだろうな」と推測できる状況だったからです。 

 特急料金は以下のように改定となります。現行のB特急料金の適用区間は東京・千葉~竜王間ですが、この区分もおそらくなくなります。

   50Kmまで  100Kmまで 150Kmまで 200Kmまで 300Kmまで
現行A特急料金 750円
1,270円
1,180円
1,700円
1,830円
2,350円
2,160円
2,680円
2,380円
2,900円
現行B特急料金 510円
1,030円
930円
1,450円
1,340円
1,860円
3月16日以降の
特急料金(事前指定
750円 1,000円 1,550円 2,200円 2,760円

(現行特急料金の上段は自由席、下段は通常期指定席)

 こうして見てみると、自由席との比較では据え置きか値上がりですが、指定席については全ての価格帯で値下げになっています。自由席を短区間利用している人にとっては痛い値上げだと思います。逆に私個人的によく利用する100Km~200Kmの指定席ではかなり安くなっています。

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 この特急券は150Kmまでの区間の指定席の特急券です。この時は「『トクだ値』使わずに普通に買ったら結構高いもんだなぁ.」..と感じていましたが、これが3割以上安くなって1,550円になるとむしろ割安感すら出ます。 

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 また、全車指定席化によりこのような自由席特急券の発売がなくなります。現在は車内でも自由席特急券を発売していますが、ダイヤ改正後は車内料金が上乗せされた座席未指定券が発売されることになると思われます。

 JRにとっては自由席をなくして全車指定席化することによって、客単価を上げられ、車内改札に乗務する車掌の人数も減らせるので、まさに一石二鳥の施策と言えます。もっとも、中央線特急は高速バスと激しく競合しており、「新型車両を投入したので値上げします!ヨロシク!」というこれまでの手法が通用するかは蓋を開けてみないと分からないところではあります。

 ただ、今のところは料金や全車指定席化の不満よりも、数分の所要時間短縮のため「あずさ」の停車駅をバッサリ切ったことによる不満のほうが大きいようで、先日も長野県の沿線自治体がJR東日本長野支社に対しダイヤ改正の中止を申し入れる事態になっています。