続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

山川駅再訪

山川駅再訪

 指宿枕崎線・山川駅はJR最南端にある有人駅です。駅の入口にはそのことを示す「日本最南端の有人駅」という標が立っています。

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山川駅の「日本最南端の有人駅」の標 2017/4/10

 この標が立った当時は沖縄県の「ゆいレール」は開業していませんでしたが、平成15年に「ゆいレール」が開業したことで最南端の地位をゆいレールの赤嶺駅に譲っているため、標の上部に「JR」と小さく追加されています。

 山川駅は長らく業務委託駅として営業していましたが、JR九州の合理化の一環で昨年3月に無人化されました。無人駅になってしまったため、「日本最南端の有人駅」の標は板で覆い隠されていたそうです。しかし、昨年10月から指宿市への簡易委託により平日の朝夕のみ窓口業務を再開することとなり、晴れて有人駅に戻りました。

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 業務委託時代はこのようなE-POS端末で乗車券や指定券類の発売を行っていましたが、無人化の際に撤去されました。簡易委託で再開してからは軟券による100Km以内の区間の乗車券・回数券・定期券のみの発売となりました。

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山川駅の窓口 2017/4/10

 今年の4月になって数年ぶりに山川駅を再訪しました。簡易委託後の山川駅の窓口の様子です。営業時間は平日7時~9時と16時~18時の4時間だけです。土休日は休みです。遠方の勤め人には非常にハードルが高いです。自動券売機も設置されているので、無人時間帯は券売機できっぷを購入することになります。

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 現在、窓口で発売している片道の乗車券はこのような常備軟券で、九州にはありがちなものです。210円から1820円区間まで発売しています。私が訪れた時は210円が欠札でした。片道の補充券(補片)や小児の常備軟券はありませんでした。

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 山川駅発着限定で往復の補充券(補往)は発売しています。発売箇所補充のためあまり面白みはありませんが。こちらは小児での購入もできます。せっかくなので、最南端の有人駅から最南端の無人駅への往復で発券してもらいました。

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 最後に山川駅の券売機では入場券も発売しています。「簡易委託駅=原則入場券を発売しない」と認識しているんですが、九州では必ずしも当てはまらないようです。むしろ無人駅でも発売しているところがあったりして、九州はおおらかというか大雑把だなという印象はあります。