続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

わかやま国体応援きっぷ

紀の国わかやま国体・大会応援きっぷ

 昨年9月から10月にかけて、和歌山県内各地で「2015紀の国わかやま国体」が開催されました。それに伴って、JR西日本では国体の応援に便利な「2015紀の国わかやま国体・大会応援きっぷ」というフリーきっぷを発売しました。

 乗車前日までの発売で、和歌山県内のJR線全線と特急列車の自由席が利用でき、大人1日4000円でした。小児は500円と格安でしたが、大人と同時発売という制限がありました。

 発売箇所は和歌山県内のみどりの窓口設置駅で、そのうち主要駅では数量限定(大人4000枚・小児1000枚)で紀州材を使用した木製の特製きっぷを発売しました。かつて私鉄では木製とか陶製の記念きっぷは見たことがありますが、JRでこういった紙以外の材質のきっぷを発売したのは記憶にありません。これは是非欲しいと思いました。

N0459

 こちらがその現物です。灰色の部分はスキャンした時の影です。287系先頭車の形にくり抜かれた木の板にきっぷの内容が印刷されています。そして、左端には券番もちゃんと入っています。右下に発行箇所と発売日が押印され、使用開始時に左下の空欄にチケッターを入れてもらいます。

Kiichan

 木製のきっぷを発売していた主要駅では、わかやま国体の紀州犬マスコット「きいちゃん」がデザインされたこのきっぷ専用のチケッターが用意されていました。ただ、インクと木の相性が悪かったようで、にじんでしまっていたのが残念でした。 

N0459a (裏面)

 裏面には「きいちゃん」が印刷されています。「きいちゃん」はわかやま国体のキャラクターとして登場しましたが、好評につき国体終了後は県のマスコットとして活動を続けるんだそうです。

 このきっぷはある程度手作りされたようで、形や大きさ、木目や印刷の具合が一枚一枚異なっていて、紙の印刷物にはない味があって面白いです。まだ木のいい香りがするので、たまに袋から出して匂いを嗅いだりします。

381kuroshio (381系くろしお:御坊)

Kitetsu2 (キテツ2:御坊)

289shiten (289系試乗列車:紀伊内原~御坊)

 和歌山はかなりご無沙汰していたので、このきっぷで懸案の消化をしました。置き換えが発表され引退間近だった381系や紀州鉄道のキテツ2、それにこの日は紀勢線特急に新たに投入される683系改め289系の試乗列車が運転されたのでそれも追いかけました。普段はこの辺りが一帯がフリーになるフリーきっぷがないので重宝しました。

 ところで、私が使用した10月17日時点で木の特製バージョンはまだ複数の駅で在庫がありました。果たして最終的に売り切れたのか少々気になります。