続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

流鉄連絡券

 流鉄は千葉県の馬橋~流山間を結ぶ流山線を運行する鉄道会社です。かつては総武流山電鉄と名乗っていましたが、親会社の解散に伴い平成20年に現在の流鉄となっています。

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100周年ヘッドマークつき編成:流山駅 2016/11/6

 馬橋駅で常磐線と接続し、東京のベッドタウンの流山市と東京都心をつなぐ役割を果たしていましたが、平成17年に秋葉原と直結するつくばエクスプレスが開業したことにより乗客が大幅に流出し、楽ではない経営状態が続いています。そのため、平成22年より合理化の一環で終日ワンマン運転が行われています。

 駅には自動改札はなく、SuicaなどのICカードにも対応していません。全駅が終日有人で、改札口で駅員がきっぷを回収すると言う首都圏では珍しくなった出札風景が見られます。

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流山駅運賃表 2016/11/6

 流鉄では馬橋駅と接続とし、小金城址~流山間からのJR連絡券を発売していました。流鉄の幸谷駅とJR新松戸駅も隣接しているため、幸谷駅ではJR連絡券の発売はありませんでした。また、幸谷~新松戸接続の連絡運輸も設定がありませんでした。

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 少し前まで硬券もありましたが、自動改札に対応した券売機での発売でした。また、希望すれば窓口でこのように補充券での発券もしてくれました。 連絡範囲は有効期間が当日限りの範囲に収まっていましたが、日数は記入するようになっています。この時は「都区内パス」との併用で金町駅まで購入しています。

 流鉄とJRとの普通連絡運輸は先のダイヤ改正の前日である3月3日で終了となりました。連絡券を購入しても特段割引はない上に、JRにはICカードで乗る人が圧倒的に多く、馬橋駅から直通する東京メトロ千代田線方面へは対応していなかったので、実際の需要はほとんどなかったんじゃないかと思います。

 先のダイヤ改正のタイミングで連絡運輸の打ち切りや縮小は結構多かったように思います。流鉄をはじめ津軽鉄道・弘南鉄道が打ち切り、秩父鉄道や岳南鉄道が縮小しています。 会社間の精算業務が煩雑という話は聞きますので、小規模私鉄には負担が大きいのかもしれません。