のと里海里山

のと里海里山

◆種別:快速

区間:七尾~(のと鉄道)穴水

 のと鉄道では昨年3月の北陸新幹線金沢開業に合わせて、7月から七尾~穴水間で快速「のと里海里山」号という観光列車の運転を開始しました。運転日によって「ゆったりコース」(以下「ゆったり」)と「カジュアルコース」(以下「カジュアル」)の2つに分かれています。違いは以下のような感じです。

  運転日  運行形態   利用料金 乗降可能駅 

ゆったり
コース

おもに土休日 パックツアー  1500円
 ~4000円 
七尾
和倉温泉
穴水 
カジュアル
コース

ゆったりコース運転日と
水曜を除く平日

定員制  運賃+300円  各駅 

 「ゆったり」は1号~5号として、「カジュアル」は51~55号として2.5往復運転されています。1号と51号のダイヤは同じという具合に、「ゆったり」の号数に50足した「カジュアル」の号数のダイヤが同じです。

 「ゆったり」には乗車のみの1500円のプラン(全列車)、沿線の七尾市出身のパティシエ辻口博啓氏監修のスイーツが食べられる3000円の「スイーツプラン」(1・2・4号)、寿司弁当の付いた4000円の「寿司御膳プラン」(3号)、酒とつまみが付いた3500円の「ほろ酔いプラン」(土曜の5号)の4プランあります。いずれも運賃・座席指定・食事等諸々込みの値段です。

 「ゆったり」の利用には各プランの観光列車券が必要で、予約はのと鉄道の専用HPから行い、代金は銀行振込で決済します。きっぷの現物は当日乗車前に駅で受け取ります。

 ネット予約は乗車の5日前までで、JR駅や旅行会社での取り扱いはないので、乗りたい場合は早めに確保しておくといいでしょう。「カジュアル」は事前予約の必要はなく、当日先着順で発売するそうです。

Notosatoumi1 (のと鉄道能登中島

 「のと里海里山」号はこんな感じの列車です。手前の七尾寄りが「里海」で奥の穴水寄りが「里山」という2両編成になっています。意外や既存車両の改造ではなく新製です。

Notosatoyama_in1 (里海号車内)

 里海号の車内は青を基調とした座席です。海側に向いたベンチシートかボックス席の組み合わせで、予約サイトにはシートマップ機能があるので、頑張って海側席を確保しておきたいところです。

Notosatoyama_in2

 車内には能登の伝統工芸品がいくつもちりばめられており、特に輪島塗の沈金はあまりに見事でしばし見とれるほどでした。最近の第三セクターの観光列車は安易とも思える「水戸岡頼み」に走っているところが多いですが、「のと里海里山」については能登にこだわって頑張っているなという印象を受けました。 

X0301

 乗車のみの「ゆったり」の観光列車券です。列車・区間・大人小児の使い回しできる様式ですが、各プランごとに少しずつデザインが異なるようです。全部集めてみたいものですが、なかなか大変そうです。

 観光列車券の右の券片は「お帰り乗車券」となっていて、観光列車に乗車した翌々日まで七尾~穴水間の普通列車に片道乗車できる券が付いています。実質的にこの券一枚で七尾~穴水の往復乗車券になっています。ただし、復路も観光列車を利用する場合には乗車券部分に充当することはできず、このように使わないまま手元に残ることになります。

Oyu10 (能登中島駅に留置されているオユ10)

Notoumi (ビューポイントでの停車)

 私は乗車のみだったので、「スイーツプラン」の乗客を横目にちょっと羨ましく感じました。でも、車内の内装を楽しんだり、能登中島駅での停車時間を利用して国内に2両しか現存しない郵便車の「オユ10」を見学したり、ビューポイントでの観光案内を聞いたりして案外慌ただしく過ごしました。私が乗車した日は真夏のような暑さで、関東近辺では見られない青く透き通った海に黒い屋根の家々が印象的でした。

 なお、以前紹介した「北陸トライアングルルートきっぷ」が来年3月末まで発売が延長されたようで、700円の追加で「トライアングルルートきっぷ」との併用で「ゆったり」の乗車のみのプランが利用できるようになったようです。そうすると別様式の観光列車券が用意されることも考えられ、趣味的には悩ましいところです。