続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

野田川駅発行新幹線自由席特急券

野田川駅発行新幹線自由席特急券

 北近畿タンゴ鉄道(以下KTR)の主要駅では京都駅からの常備の新幹線自由席特急券を発売しています。私が知る限りでは東京・名古屋・新大阪までは見た事ありますが、他にもあるかもしれません。こういった券はJRではほぼ壊滅していて、4月の運賃値上げの際に口座が整理されてさらに減った可能性があります。

Nodagawa (野田川駅

 そのうち野田川駅硬券や常備券の券種が豊富なことでも有名な駅です。昭和60年に廃線となった加悦鉄道との接続駅で、KTRに転換される前のJR宮津線時代までは丹後山田駅と称していました。

J0333

J0337

 今年2月に当地へ行った際に京都までの在来線の指定席特急券と京都から名古屋と東京までの新幹線自由席特急券を購入しました。東京は発売駅が印刷されているのに対し、名古屋はスタンプ押しになっています。東京の方が需要が多いということでしょうか。

 私が名古屋で1時間程度の用事があったので名古屋まで購入し、嫁には東京まで通しで購入し名古屋駅の新幹線の改札内待合室で待っててもらいました。てっきり京都から新横浜でも東京でも同額だと思い込んで購入したんですが、同額ではなかったので新横浜~東京間は結果的に前途放棄しています。

 KTRは経営が悪化しているため、今年度中を目標に運行と設備保有を別会社にする上下分離を行うこととなりました。運行会社は設備保有の負担がないため、経営の自由度が高まります。また、独自のノウハウを持った会社が参入すれば今までと違った魅力を打ちさせるかもしれません。設備保有会社に対しては国庫による補助が増えるというカラクリがあり、KTRに出資する沿線自治体の赤字補てんを圧縮することができます。という具合に一石二鳥に見えるため、経営が悪化した第三セクター会社ではよく用いられる手法です。

 その結果、新たな運行会社には高速バス最大手のウィラーアライアンスが選定されました。ピンク色のツアーバス「ウィラーエクスプレス」で急成長した会社です。高速バスでは最大手に駆け上がった会社ではありますが、歴史が浅く鉄道経営の実績もない会社が選ばれたのは少なからず驚きました。KTRは設備保有会社に移行する予定です。私個人的にはこの決定に対しては「不安7割・期待3割」という感です。今後ウィラー流に合理化を進めていけば、こういった管理に手間のかかる券は姿を消していくのかもしれません。