続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

MV60型端末

MV60型端末

Ueno_mv60 (上野駅MV60型端末)

 昨年8月に上野駅改札内の3階の特急専用改札のあった辺りに新型の指定席券売機MV60型が2台設置されました。MV60型はMV50型ベースで設計され、JR東海JR西日本JR九州で稼働しているカード専用・省スペース型のMV40型の後継機にあたります。

 端末は上の写真のようなものです。端末上のディスプレイに直近2列車の空席情報が表示されていて、着実に親切になっているのは分かりました。ただ、東海道新幹線のように高頻度な運転だと、あってもあまり意味がない機能なのかもしれません。

 JR東日本に省スペース型の端末が設置されたのはMEV型以来のことになります。MEV型は「えきねっと」の受け取りに特化した端末でしたが、MV60型端末はそれ以外にも上野発の在来線特急の特急券の発売もできました。ただ、なぜか新幹線特急券や乗車券(区間変更券)の購入はできませんでした。改札内に設置されていたので、あえて殺した機能もあったと思いますが…。

Mv60tekkyo (撤去のお知らせ)

 設置後しばらく動きがなく、上野駅で2台だけ稼働した状態が半年続きました。そして、2月に入ったある日、突如2月22日での営業終了(端末撤去)のお知らせが出て、1日早い2月21日で営業終了しました。最新型の券売機が半年強という短期間で撤去されたのは異例中の異例です。その後、管内のどこの駅にも設置されることなく現在に至っています。

 私が短い時間で見ていた限りではこの端末を利用していた人はいませんでした。カード専用なのと、MV50型など既存機種との見た目の違いから生じる警戒感はあったんじゃないかと思いますが、それは時間が解決してくれそうな問題のような気がしました。何か致命的な欠陥があったんでしょうか??

 ここからは完全に私の推測ですが、MV40型を利用していなかったJR東日本に対して、メーカーが後継機のMV60型を売り込むべく、お試しとして半年間貸し出し、その間に導入の可否を検討してもらおうとしたのではないかと…。検討の結果、導入しないという結論に至りメーカーに返却したというのが事の顛末じゃないかなと想像しています。 

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 上野駅の2台のMV60型端末で「えきねっと」受取をしました。発売箇所は「上野駅VS90」「上野駅VS91」となっています。向かって左がVS90で右がVS91だったと思います。

 この記事を書いている時点ではMV60型を設置している会社はありません。カード専用とはいえ、省スペースというメリットはありますから、現在MV40型を導入している会社が置き換えに使うとは思いますが、JR東日本は導入しないような気がします。