続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

グランクラス

グランクラス

Gcnoriba (グランクラス乗車位置表示)

東北新幹線「はやぶさ」投入の際に大きな話題となったのは「グランクラス」の存在でした。「グランクラス」は10号車(新青森寄りの先頭車)の18席で、新たに開発した本革製の電動リクライニングシートに、専属のアテンダントが軽食やフリードリンクのサービスを行います。ちなみにE5系の東京寄り先頭車(普通車)は29席なので、いかに広々とした贅沢な空間であるか端的にわかるかと思います。

Hayabusagc (グランクラスのサイン)

グランクラス料金は最低6000円からで、東京~新青森間は10000円になります。グリーン車の5000円増しと捉えればわかりやすいです。料金部分が割引になるジパング割引・株主優待割引・レール&レンタカー割引などの割引は対象外(併用する乗車券の割引は適用)ですが、「えきねっと割引」と「モバイルSuica特急券(モバトク)」は適用されます。東京~新青森間で「えきねっと割引」が400円、モバトクが1360円割引になります。今のところモバトクが一番安くグランクラスを利用する手段と言えそうです。

4月29日より東北新幹線が特別ダイヤで全線復旧したので、GWの北海道・東北旅行の帰りに乗ってみることにしました。3月に運転された際には発売後すぐ完売になりましたが、4月29日~5月26日の特急券は4月26日に一斉発売でした。なので、分散することが予想され、ひょっとしたらグランクラスを取るチャンスがあるかもしれないと思いました。

そこで事前受付をやってくれる駅に申込書を持ち込みました。

駅員:「グランクラスですかぁ…。一度も取れたことがないですねぇ…」

いきなりの弱気発言ですが、3月5日の運転開始後1週間で長期運休になってしまったので無理はないです。

:「まぁダメかもしれないですけどいちおうやってみてください」

:「わかりました。お預かりします」

そう言って申込書を託したものの、GWの前半最終日に東京へ戻る列車だったので激戦が予想され、私自身全然期待していませんでした。ところがその日の夕方に駅から携帯に電話がありました。電話口から唾が飛んできそうな勢いで捲くし立てました。

:「○○さんですか?JR××駅ですけど。ご希望の指定券グランクラス1枚お取りできましたけど、どうされますか?」 

どうするもクソもないです。私はびっくりしました。この駅は無愛想なオッサンしかいないんですが、職人揃いなのかこういう時にはいい仕事をしてくれます。当日の窓口営業時間内に取りに行かなければならないので、仕事を急いで片付け、駅まで取りに行きました。

F0507

こうして取れたグランクラス特急券です。券名がどうなるか楽しみだったんですが、「新幹線特急券・グリーン券」となっていて拍子抜けでした。金額の下にグランクラスと印字されていることでそれとわかります。また右側にはG04000という印字があります。これはグランクラスを利用しない場合の料金(=グリーン料金)を示したものです。

Granclass1 (下戸なくせに白ワイン…)

所定のダイヤであれば盛岡~東京間は2時間20分ですが、このときは暫定ダイヤで徐行していたため3時間16分かかっています。普通は時間がかかることは好ましくないんですが、言い換えればグランクラスのサービスを余分に堪能できることであり、悪いことばかりではないのかなと感じました。

グランクラスの座席は新幹線の車両としては初めて1-2列の配置です。A席が1人席で、B・C席が2人並び席です。席番は1~6番までで6番が新青森寄りになります。私の6番A席は1人席で人の出入りの少ない運転席寄りでした。上り列車では一番いい席だったんじゃないかと思います。

乗車時の様子はここで書くと長くなるので、別に裏ブログで纏めます。仙台から乗ってきた楽天のユニフォーム着て野球の応援帰りと思しき香ばしいおばちゃんがいろいろとやってくれたので、興味があったらそちらもどうぞ。