続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

富士吉田

富士吉田

Fujiyoshida1 (駅名改称までのカウントダウン)

 富士急行線(富士急)の富士吉田駅が来たる7月1日の富士山山開きに合わせて「富士山」駅に改称されます。その心は富士山の玄関口駅であることを内外にアピールすることのようです。これに伴って2億円かけて駅をリニューアルし、富士山五合目まで行く登山バスも多くを富士山駅発に変更します。

Fujiyoshida2 (駅ビルと鳥居)

 私が富士吉田駅を訪れたのは見てのとおり改称5日前(=一昨日)で、一部のサインは一足早く「富士山」に変更され駅構内はまだ工事中でした。また、バスやタクシーが乗り入れる駅ビルの玄関口には大きな鳥居が建てられていました。

E0708 (金額式のB型硬券)

E0818 (地図式のB型硬券)

E0817 (富士急端末券)

E0816

 手持ちで「富士吉田」の痕跡のあるきっぷを探してみました。一通り網羅できていると思います。端末券はちょっと厚みがあって表面がツルツルとしていて、自動改札機には通りません。印字が右にずれていて、番号が切れています。

Tozandensha (富士登山電車:下吉田駅)

 帰りにちょうどタイミングよく快速「富士登山電車」に乗ることができました。この車両は1000形(元の京王5000系)を改造し、2年前の8月から運転されています。JR九州でおなじみの水戸岡鋭治デザインです。扱いとしては快速列車ですが、座席定員制のため運賃とは別に200円の「着席券」が必要となります。

Chakuseki1 Chakuseki2 

 これが「着席券」の裏表です。ちゃんと発売駅の「富士吉田」が押されていました。号車の指定はありませんでした。改札口で回収されますが、希望すれば持ち帰ることができます。

 富士吉田駅は山梨県富士吉田市の中心駅で、富士急の本社所在地でもあります。昭和4年の富士山麓電気鉄道の終着駅として開業して以来80年以上使われ、市名でもある「富士吉田」を捨ててまで「富士山」のアピールを優先する必要があるのかは少々疑問に感ずるところではあります。私が富士吉田市民であればこの改称はちょっと複雑ですが、果たして富士吉田市民の人はどう感じているのか興味があります。