続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

ELレトロ碓氷+

ELレトロ碓氷

◆種別:快速

区間:上尾~横川

 5月28・29日に上尾~横川間で旧型客車を使用した快速「ELレトロ碓氷」号が運転されました。信越線・横川駅へ行く客車列車は多数運転されていますが、ほとんど高崎駅発着で上尾駅発着は珍しいと思います。上尾駅は二面三線のホームがあるので定期列車の邪魔にならずに臨時列車が発着できますが、それだったら規模の大きい大宮駅の方が便利で適しているように感じました。なぜ大宮駅発着じゃないんだろうなぁ…と軽く疑問でした。

Elretrousui1 (EF65側)

Elretrousui2 (EF64側)

 編成は旧型客車4両の前後を電気機関車(EL)でプッシュプルするようになっていて、横川寄りがEF65-501、上尾寄りがEF64-1001でした。意外やヘッドマークはありませんでした。機関車の人気としてはEF65の方が上のようですが、旧型客車との組み合わせという観点であれば茶色のEF64の方が合うと思います。

I0536 

 私は1週間前に「指定席券売機」を触っていたら、運よく空席を拾えました。車内は6~7割の乗車率で、一部「びゅう」の団体がいたようですが、残りはほとんどヲタでした。また、高崎線を旧型客車が営業運転をするのは珍しいので、肌寒い雨降りにも関わらず撮り鉄も多数居ました。

Kyuukyaku_door (新しくなったドア部分)

 旧型客車は改造されたようで、ドアが半自動になっていました。駅に着いてドアランプが点灯したら、自分でレバーを引いて開ける仕組みに変わっていました。それまでは各ドア口でJRの係員がドアの開閉をしていて、無線でドア扱いの連絡をしていました。確実に人件費の削減にはなっていると思います。

Kyuukyaku_wc (旧型客車らしからぬトイレ)

 また、トイレも改装され旧型客車らしからぬピカピカの真新しいものになっていました。乗車中トイレが全く使えないよりはいいですが、トイレもちょっとは「旧型」っぽくして欲しかった感はあります。

 ところでこの日は高崎運輸区の若い車掌がいい仕事をしていました。JR東日本の首都圏ではSuicaの普及が進んでいるせいか車内改札の際に乗車券まで確認されることはまずないんですが、この日はきっちり乗車券の呈示を求められました。そして見事私の向かいのオッサンが摘発されていました。

 オッサンは「上尾→横川のマルス券」(1620円)を持っていましたが、車掌は券に入場記録がない(穴が開いていない)ことに気づき、上尾までどうやって来たかオッサンに尋ねました。そうしたところオッサンの財布から「浜松町→150円」のきっぷが出てきました。この時点でキセル確定で、途中駅で降ろされて駅事務室に連行されてもいい(むしろそうするべき)と思ったんですが、車掌はオッサンに浜松町~上尾間の差額590円を払わせ、二言三言注意して終わりました。

 横川駅は自動改札設置駅なので入場記録のない乗車券では自動改札を出られないんですが、こういうヲタ列車では有人改札で乗車券・指定券に使用済印を押してもらって持って帰る人が多いです。オッサンはきっぷを貰うように見せかけて、入場記録のない乗車券で有人改札を抜けようという魂胆だったんでしょう。

〔バレていなかったら…〕

浜松町→150円: 150円

上尾→横川   :1620円    計:1770円

〔バレたために…〕

浜松町→上尾:740円

上尾→横川  :1620円      計:2360円

 正規に支払うと浜松町(山手線内)→横川間は2210円です。440円ケチろうとしたものの、失敗して150円余分に支払う羽目になっていました。微塵も同情はしませんけど。

Elretrousui3 (140Mと『ELレトロ碓氷』)

 なお、「ELレトロ碓氷」で横川駅に到着後、私を含め11:04発の普通列車(140M)で高崎へ戻る人がけっこう居ました。140Mは2両編成だったんですが、横川駅発車直後に車掌2人がかりで1両ずつ一気に車内改札を始めました。そして、横川駅からの乗車券を持たないorSuicaの入場記録のない客が5~6人は摘発されていました。中には三脚を持った中高生っぽい撮り鉄もいました。

 信越線や上越線・新前橋以北は東京近郊区間盲腸線になりますから、初乗り乗車券での大回り乗車はできません。私には7月から始まる「群馬ディスティネーションキャンペーン」を控え、悪質な鉄ヲタに対して「キセルは許さないぞ」という意思表示とも取れました。まぁ変なことは考えないほうが身のためです。

 写真はすべて横川駅で撮影したものです。