続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

あさぎりその後

あさぎりその後

MSE_asagiri1 (御殿場駅

今年3月のダイヤ改正特急「あさぎり」に動きがありました。平成3年の運転開始以来あまり動きのなかった列車でしたが、今回は大きく変わりました。

運転区間の短縮や減便は率直に御殿場線内での利用者減を鑑みての対応だと思います。車両の置き換えは先代の小田急20000形(RSE)が全廃されたためです。RSEは耐用年数的にはまだまだ活躍できたんですが、眺望を重視するハイデッカー構造が災いとなってバリアフリーに対応しきれなかったため惜しまれつつ廃車になりましたバリアフリー新法の精神は理解しますが、まだまだ使えるものを法の力で半強制的に廃棄に追い込むことが正しいことだとは思えません)。車両を統一するためにJR東海の371系も合わせて撤退し、MSEで統一となったようです。両車の置き換えによりグリーン車スーパーシート)の設定もなくなりました。

G1168

GWに初めて改正後の「あさぎり」に乗ってきました。新たに停車駅になった相模大野駅からのきっぷです。小田急特急券に記載されている車両形式は(MSE6)となっています。この11号土休日に臨時で設定されている列車です。11・12号は新宿~相模大野間は特急「えのしまと併結されていて、相模大野駅で分割・併合を行います。MSEの特性を活かした運用だと思います。

MSE_asagiri2 (小田急相模大野駅

MSEの金属の質感を活かした内装は嫌いではありませんが、どうも座席が固くて座り心地が悪いように思います。隣の席との肘掛がないのもいただけないです。座席としては2世代前の30000形(EXE)の方がよっぽど良くできています。

朝の2号が御殿場駅を発車するのは8:30だったものが9:00に30分だけ繰り下がりました。反面、新宿発最終「あさぎり」の時刻は16:40から14:50に大幅に繰り上がりました。これでは東京滞在時間が短くなってしまい、御殿場側からは使いにくくなった感はあります。また、町田を通過にし、新百合ヶ丘・相模大野を新たに停車させたのは自社線内との接続を重視した結果なのかもしれません。

今回何となく感じたのは「あさぎり」は御殿場線内での需要にある程度見切りを付けて、小田急線内での利便性向上に重きを置いたように見えます。その後何回か乗っていますが、御殿場線内は悲惨なほど空いています。このままだとMSEの「あさぎり」もそんなに長くなさそうに見えます。