続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

新青森開業記念号

 今年でこのブログを書き始めて6度目の正月を迎えるわけですが、私の身辺でよっぽど不測の事態が発生しない限り今のペースで続けていけると思います。引き続きよろしくお付き合い下さい。

新青森開業記念号

◆種別:新幹線

◆区間:上野→新青森

 昨年12月4日に東北新幹線が延伸され新青森駅まで開業しました。昭和57年に大宮~盛岡間が暫定開業して28年目の全線開業となりました。青森県にとってはまさに「悲願」で、特に津軽地方の盛り上がりはものすごいものがありました。

 私は初日に乗るつもりではありましたが、早起きがしんどいので一番列車という拘りはありませんでした。そんな10月のある日、近くの駅で開業日の新幹線に乗って青森へ行く「びゅう」のパックツアーのパンフレットを見つけました。往路は団体専用列車の「新青森開業記念号」で青森入りし、いなかっぺいのトークショー+2,000円の買物券+ホテル1泊朝食+復路指定列車の新幹線指定席が付いて2万円ちょっとという激安ぶりでした。

 普通に払うと片道だけで16,370円(東京~新青森間の通常期)します。しかも上野発朝9時台という適度な遅さもいい感じでした。私はこのツアーで青森へ行くことにしました。1ヵ月半以上前の10月中旬に申し込みをした際にホテルと往路の「新青森開業記念号」の座席は確保できました。団体専用列車だからできる芸当でしょう。逆に復路の列車は定期列車なので、1ヶ月前にならないと確保できないという説明でした。

X0150 (乗車券部分)

X0147 (特急券部分)

 実際に使用した乗車票(指定券)です。ちゃんと列車名は「新青森開業記念号」となっています。使用済印はJR西日本標準で使われている「乗車記念/使用済」だったので驚きました。このタイプはJR東日本管内で初めて見ました。

Shinaomori_sign (上野駅発車サイン)

 列車名は「団体531号」という妙な設定になっていました。それと「全車指定席」というよりは「団体専用列車」です。前日まであった「八戸」という行先がなくなり、「新青森」になっているのを見て、改めて開業したことを実感しました。ダイヤは「はやて73号」のものとだいたい同じです。盛岡駅で「こまち」を分割しない分、新青森駅への到着時間が5分早いです。それでも3時間38分かかっています。

Shinaomorikinen Shinaomorikinen

 車両はごく普通のE2系でした。「新青森開業記念号」と名乗る以上、何か車体に特別な装飾があるかと期待したんですが、普段と何も変わらないE2系でした。まぁヲタ列車ではないので期待するだけ無駄だったのかもしれませんが…。

Omiokuri (横断幕で見送り)

 列車は大宮・仙台・盛岡・八戸の各駅に停車しましたが、客扱いをしたのは大宮駅のみでした。強風のため途中2~3回徐行したり止まったりしたものの、25分程度の遅れで新青森駅に到着しました。結果的に4時間以上乗っていたので、青森が近くなったという実感はあまり湧きませんでした。

 私の席の近くには青森県人会と思しき15人ほどの爺婆団体がいて、発車前からアルコール全開でドンちゃん騒ぎでした。どうせ仙台に着く頃にはくたばって大人しくなるだろうと予想していたんですが、新青森に着くまで脱落者ゼロでちっとも静かになりませんでした。近くに座っていた身としては迷惑極まりなかったんですが、「昨日は興奮して夜眠れなかった」なんて言っていた人もいて、それだけ彼らにとって12月4日が特別な日だったのかもしれません。

 ちなみにこの日は強風の影響で東北新幹線のダイヤは乱れに乱れました。「新青森開業記念号」から上野駅を3本後に出た「やまびこ」から運転見合わせとなり、長時間缶詰になる憂き目に遭った乗客もいたようです。ダイヤの乱れは深夜まで続いて、散々な開業初日となりました。