続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

山手線パス

山手線パス

 今年は山手線が命名されて100周年だそうです。と言っても現在のような環状運転が始まったのはそれより16年後の大正14年です。読みは「やまのてせん」ですが、古い人は「やまてせん」と呼ぶ人もいます。古い山手線の写真を見ると方向幕に”YAMATE"とローマ字が振られています。命名当時はどちらか決まっておらず、正式に「やまのてせん」となったのは昭和46年のことだそうです。

 100周年を記念して10月の1ヶ月間「Suicaでタッチラリー」なるイベントが開催されています。スタンプラリーのスタンプの代わりに、手持ちのSuica(他の交通系ICカードも可)を山手線12駅に設置されているラリー端末にタッチさせるというものです。そのラリー参加に便利なきっぷとして10月の土日祝日限定の「山手線パス」が発売されています。

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 フリーエリアは見てのとおり東京山手線内の区間で発売額は480円です。特筆すべきは以前紹介した「中央線特急料金回数券」と同じくフリーエリア内の「指定席券売機」のみでの発売ということです。ここまでくるとJR東日本はよっぽど窓口できっぷを売りたくないんだなぁ…と苦笑いしてしまいます。変更や払戻をする場合はさすがに窓口に行かないとどうしようもないですが…。

Yamanotepass_2 (ご案内券)

 あと、ご案内券を読んで気になることがありました。「『小児用』については未使用であっても払戻しはいたしません。」という部分です。未使用でも払戻ししないなんてひどい話だなぁ…と思ったんですが、小児用の発売額が100円だったので210円の手数料を取られると払戻額がないというのが実態でした。

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 100円だったので小児用を買ってみました。缶ジュースより安いです。毎年夏に開催されている「ポケモンスタンプラリー」みたいに親子連れで出かけるきっかけになればという価格設定なんでしょうか。

【ひとこと】

 エリアが狭い分「都区内パス」より250円安いです。山手線内の初乗りは130円ですから、4回乗れば元は取れます。小児に至っては2回で元が取れます。期間限定とはいえ、概ね納得できる価格設定だと思います。

使い勝手:★★★★☆

お得感:★★★★☆

当日発売:あり

小児用:あり(100円)

【オマケ】

 100周年を記念して12月4日までの期間限定で黄緑色の山手線に命名当時の色を模した「レトロ調」の茶色のラッピングを施し、「復刻調山手線」なる車両が走っています。外観は右の写真のとおりです。1編成だけなので遭遇するかは運次第です。

Retroe231yamanote

 某菓子メーカーのチョコレートCMのタイアップも兼ねているようです。色だけレトロ調になっているものの車両はE231系ですから、「復刻」なんて設定に無理があるような感じがします。はっきり言って悪趣味です。仙石線の103系を引っ張ってくるか、秩父鉄道から1000系(もと国鉄101系)を借りてきて、茶色く塗り変えるならまだわかりますが。(もっとも、編成が短い上に搭載されている保安機器が適合しないので、山手線を走るわけにはいかないでしょうが…)