続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

対京成?

エアポート常磐

◆種別:快速

区間:上野~成田空港

I0312

 年末年始に成田空港行の快速「エアポート常磐」号が運転されると聞いたときに、てっきり常磐線の土浦・水戸方面から運転されると思っていました。ところが実際は上野発着で成田線経由で運転されると知ってびっくりしました。

 そもそも上野~成田空港間は京成が看板列車である「スカイライナー」と料金不要の特急列車を日中1時間4~5本も走らせています。私が乗った「エアポート常磐3号」の前後の列車のダイヤと運賃・料金を比較してみます。

【JR】

 上野      成田空港

14:15  →  16:13  エアポート常磐3号  1790円

【京成】

京成上野    成田空港

14:03  →  15:19  特急(料金不要)   1000円

14:23  →  15:37  特急(料金不要)   1000円

14:40  →  15:41  スカイライナー29号 1920円

 8分後に出た特急や25分後に出た「スカイライナー」に30分以上先着されています。「スカイライナー」と比べても料金は130円しか変わりません。あわよくば定期化したいという思惑もあるようですが、現状のままでは値段でもスピードでも勝ち目がない感です。なお、京成では平成22年をめどにグループ会社の北総鉄道を成田空港まで延伸し、「スカイライナー」のさらなる高速化を計画しています。

Apjoban1 Apjobanmaku

 車両はJR東日本大宮総合車両センター所属の183系でした。下り(成田空港行)は全車指定席で、上り(上野行)は全車自由席という変則運用でした。常磐線は取手以北は交流区間なので、交直両用の485系ではなく直流専用の183系が走るのは珍しいことです。また、1月の運転日には初詣輸送も兼ねて上り列車のみ成田駅にも停車(客扱い)しました。

 列車は3分前に上野駅を発車した常磐線快速に続行していたので、我孫子まではノロノロ運転でした。成田線に入っても単線ゆえ交換待ちで10分程度ロスしていました。極めつけが成田駅での15分の運転停車でした。運転停車で20~30分はロスしていた感です。いくら成田線廻りでも2時間弱かかるのは遅すぎます。

Apjobansign成田空港駅発車案内)

 知名度の低さもあって乗客のほとんどはヲタでした。成田空港駅に到着した3号はそのまま車内整備をして17分後には4号として折り返したんですが、ほとんどその列車で戻って行きました。途中では我孫子駅で多少の乗降があったぐらいで、乗車率はせいぜい2~3割といったところでしょうか。

 仮にこの列車を定期化するのであれば、日暮里駅に停車させて近辺JR線からの乗換を取り込めば、通しで運賃計算できるので運賃面の不利は緩和できるでしょう。また、「フレッシュひたち」我孫子停車を復活させて接続を取るダイヤにし、土浦・水戸方面からの乗客も取り込んだほうがよいでしょう。あと、「スカイライナー」もJRの成田エクスプレス全車指定席なので、敢えて自由席を設定してみるのも面白いかもしれません。まぁそれ以前に成田線の改良は必須だと思いますが…。

Apjoban2

 写真はいずれも成田空港駅で撮影したものです。右に写るのが京成の「スカイライナー」です。