続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

北陸新幹線お先にトクだ値+WEB早特14

 昨年12月17日~25日と今年1月6日~15日の間、北陸新幹線(東京・上野・大宮~飯山以遠と長野~糸魚川以遠)を30%割り引く「お先にトクだ値」が発売されました。JR西日本でも同じ金額で「WEB早特14」が発売されました。

 北陸新幹線は開業以来「トクだ値10」や「e早特1」といった10%程度の割引しかない状態が続いていましたが、期間限定とはいえようやく「かがやき」「はくたか」の全列車を対象とした30%の割引が設定されました。

 昨年10月の台風9号で長野新幹線車両センターが浸水し、E7系・W7系合わせて10編成が廃車になりました。車両のやり繰りを工夫し定期列車は通常ダイヤには戻りましたが、年末年始の臨時列車の増発をする余裕はありませんでした。そのため、年末年始の利用はできるたけ避けてもらおうと、この時期にインパクトのある割引を設定したんだそうです。 

 「お先にトクだ値」「WEB早特14」とこれまで発売されていた「e早特1」と「WEB早特1」と価格の比較をしてみます。価格は通常期のものです。

  お先にトクだ値
WEB早特14
通常価格 e早特1 WEB早特1
東京(都区内)~糸魚川 7,840円 11,200円 設定なし 10,080円
東京(都区内)~富山 9,070円 12,960円 11,090円 11,660円
東京(都区内)~新高岡 9,680円 13,830円 11,870円 12,440円
東京(都区内)~金沢 10,060円 14,380円 12,360円 12,940円
長野~富山 5,060円 7,240円 設定なし 6,510円
長野~新高岡 5,290円 7,570円 設定なし 6,800円
長野~金沢 6,370円 9,120円 設定なし 8,200円

 私がこれまで使っていた「e早特1」のショボい割引と比べると、今回の「お先にトクだ値」「WEB早特14」の破壊力はインパクトがあります。特に首都圏在住の富山推しとしては東京~富山間が1万円切ったのは十分行く動機になります。 

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お先にトクだ値(トクだ値30)

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WEB早特14

 と言うわけで、久々に嫁を連れて土日で富山に行ってきました。往路は「お先にトクだ値」で復路は「WEB早特14」というヲタ丸出しの仕込みをしました。往路はもう少し遅い列車希望で、復路は「かがやき」希望だったんですが、いずれも事前予約をしたにも関わらず第一希望の列車は取れませんでした。「お先にトクだ値」を初日(1ヶ月+7日前)に事前予約したにもかかわらず取れなかったということはあまりありません。かなり人気があったことが伺えます。

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仮設の富山駅北停留所 2019/12/21

 別に富山に明確な目的があって来たわけではないんですが、3月21日に市内電車と直通運転を開始し富山駅の直下を走るようになる富山ライトレール(旧:富山港線)の工事の進捗状況を見てきました。富山駅北口のすぐそばにあった富山駅北停留所は駅から少し離れた仮設の場所に移転していました。この時点で軌道工事はほぼ完了しているように見えました。

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石動駅前麺類食堂 2019/12/21

 あいの風とやま鉄道・石動駅構内にあった駅そば「麺類食堂」が駅舎改築に伴って駅前に移転したので、1年ぶりに再訪しました。ここは駅の利用客よりも、車で乗り付けて食べにくる地元の人の数が圧倒的に多く、とても繁盛しています。筑豊(若松)線の若松駅や今はなき十和田観光電鉄の三沢駅とよく似ています。昼時だったので列に並びました。

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べるもんた氷見1号:氷見線・越中国分~雨晴 2019/12/22

 あとは立山連峰をバックに日本海が眺められる雨晴海岸にも行ってきました。道の駅から立山連峰をバックに「べるもんた」を撮影してみました。天気がビミョーだったのでイマイチな写りですが、冬の富山らしさは出たかなと思っています。


 3月14日乗車分からJR北海道・東日本・西日本で交通系ICカードを利用してチケットレスで新幹線が利用できる「新幹線eチケットサービス」が始まります。

 「新幹線eチケットサービス」は「えきねっと」もしくはe5489に交通系ICカード番号を登録するとICカードで利用できますが、ICカード番号を登録しなければこれまでと同様にきっぷに引き換えての利用もできます。また、東京都区内や仙台市内の特定都区市内制度は適用されないため、区間の表示は「東京(都区内)→富山」から「東京→富山」という具合になります。

 それに伴って、JR東日本の新幹線の「トクだ値」「お先にトクだ値」は「新幹線eチケットサービス」の中の割引に移行します。JR西日本ではJ-WESTカード会員向けの「J-WEST eチケット」、前日もしくは14日前までの発売の「eチケット早特1(14)」という新商品を発売する代わりに、北陸新幹線の「e早特1」「WEB早特1」と東京~上越妙高間で完結する「eきっぷ」の発売を終了します。「eきっぷ」は特急券単独でも割引になって使い勝手がよく愛用していただけに、廃止は地味に痛いです。

 なお、「新幹線eチケットサービス」の開始を記念して、3月14日~6月30日乗車分(5月2日~6日は除外)で北陸新幹線が30%引きになる「お先にトクだ値」および「eチケット早特14」を発売します。これだけ利用期間が長ければまた利用する機会がありそうです。きっぷヲタとして券面がどう変化するのかも楽しみです。