続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ。移行してボチボチやってます。

信州かいじ

かいじ54・55号(信州かいじ)

◆種別:特急

◆区間:新宿~松本

 今年3月のダイヤ改正で中央線特急「あずさ」・「かいじ」の全車指定席化の影に隠れ、速達化を目的とした停車駅の削減も行われました。新旧ダイヤでの特急列車の停車本数の比較をしてみます。改正前の「あずさ」は「スーパーあずさ」も含みます。

  改正前 改正後
   あずさ   かいじ   あずさ   かいじ 
四ッ谷 0本 1本 0本 0本
三鷹 0本 22本 0本 0本
大月 13本 24本 7本 24本
石和温泉  10本 24本 0本 24本
甲府 36本 24本 36本 24本
富士見 10本 4本
茅野 36本 36本
上諏訪 36本 34本
下諏訪 16本 4本
岡谷 32本 28本
塩尻 33本 28本
松本 36本 36本

 水色の網掛け部分は本数が減少したところです。四ッ谷・三鷹は全列車通過となりました。大月・石和温泉の減った分はそっくり「あずさ」の停車が減った分で、「かいじ」は現状維持です。石和温泉とここに記載していない塩山・山梨市は「あずさ」の停車がなくなりました。

 富士見以北の長野県内は明暗が分かれました。茅野駅は引き続き全列車が停車するのに対し、同じく全列車停車していた上諏訪駅は上下1本ずつの通過列車が新たに設定されています。岡谷・塩尻も停車が減り、富士見・下諏訪にいたっては一気に半分以下に減っています。

 沿線自治体にとっては、値上げや所要時間短縮よりも特急列車の停車が減った衝撃が大きかったようで、長野・山梨のそれぞれの沿線自治体の首長や議会の代表がJR東日本の本社や長野支社に出向いてダイヤ改正の撤回を申し入れるという異例の事態となっていました。

 JR東日本は沿線からの申し入れに対しては、ダイヤ改正の撤回は拒否するも、臨時列車で配慮する旨を約束せざるを得ませんでした。実際、臨時列車として設定された「あずさ」は全て富士見・下諏訪・塩尻といった定期列車の停車が減った駅に停車しており、配慮の跡が見て取れました。

 おそらくJR東日本は停車駅を整理したことに対し、沿線自治体からここまで強いアレルギーがあるとは想定していなかったんじゃないでしょうか。今年は11月30日に相鉄直通線関連で首都圏のダイヤ改正がありますから、同時に中央線特急についても修正が入るかもしれません。 


 JR東日本八王子支社の春の臨時列車の追加プレスリリースに「一部列車名を変更する列車がございます」という珍しい記載がありました。当初、新宿~松本間の「あずさ54・55号」として設定していた列車を区間はそのままで列車名を「かいじ54・55号(信州かいじ54・55号)」に変更し、停車駅に塩山・山梨市・石和温泉の3駅が追加としていました。

 特急券の発売前で臨時列車とはいえ、一度発表した列車名を変更するのは珍しいです。「あずさ」のままじゃ何か不都合があったんでしょうか?それとも、あくまで塩山・山梨市・石和温泉の3駅に「あずさ」は止めないぞという意思の現れでしょうか?

 平成一桁の頃は臨時の延長運転で松本発着やその先の大糸線まで乗り入れた「かいじ」もありましたが、長野県に乗り入れる「かいじ」の設定は久しぶりです(「はまかいじ」の存在は置いといて...)。小淵沢まで延長運転なら5年前にありました。 

f:id:imadegawa075:20190616235153j:plain

 6月に山梨へ行った際にその「かいじ55号」に乗車しました。きっぷは見てのとおり単に「かいじ55号」です。「信州かいじ」はどこにもありません。

f:id:imadegawa075:20190803040922j:plain

かいじ55号案内表示:八王子駅 2019/6/15

 実際に乗ってみて、駅や車内の案内表示に車内放送まで普通に「かいじ55号」で、「信州かいじ」という"副列車名"が聞かれることは一度もありませんでした。こういうの紛らわしいから要らないと思うんですけどね。