定期券de乗り放題きっぷ
JR四国の「定期券de乗り放題きっぷ」はJR四国の定期券の利用者が購入できるJR四国全線のフリーきっぷです。JR西日本や土佐くろしお鉄道など他社に跨る定期でもOKで、1日2,500円で四国内の特急列車の自由席が利用できます。定期券利用者本人に加えて、同伴者3名まで購入できます。
路線バスの世界では、土休日に定期券利用者に同行する家族がワンコイン(100円)とか半額でバスを利用できるサービスを行っているところがあります。それをJRグループでやったのはおそらくこのきっぷが初めてで、画期的な商品だと思います。
利用日は偶数月の第1土日です。今年は6月1・2日と8月3・4日に設定があることは発表されていますが、10月以降はまだ発表がありません。
定期券の確認をする必要があるため、みどりの窓口およびワーププラザでの発売です。POS端末設置駅や券売機では購入できません。「バースディきっぷ」と同様に本人用には記名欄があります。
話は変わりますが、JR四国で最安の通勤定期券は5,180円(幹線1~3Kmで1ヶ月)です。本末転倒ではありますが、複数人だったり2日間連続で利用する場合だと、「定期券de乗り放題きっぷ」の購入条件を満たすために通勤定期券を買っても損はしません。
具体的には4人で1日利用する場合、定期券代5,180円+乗り放題きっぷ2,500円×4=15,180円になります。1人当たり4,000円しないでJR四国の特急列車が丸1日利用できてしまいます。同様に1人で土日両方利用する場合は10,180円になります。ほぼ同じ効力を持つ「四国フリーきっぷ」が3日間で16,140円であるのと比べても遜色ない安さです。
かく言う私も「定期券de乗り放題きっぷ」を利用するために高松駅の指定席券売機で通勤定期券を購入しました。もちろんJR四国で定期券を購入したのは初めてです。ホログラムがなかなかステキです。予讃線・高松~多度津間はICOCAが使えるので、今度はICOCA定期券を仕込んでみようかと画策中です。
【ひとこと】
利用できる日数が少なすぎる感はありますが、JR四国の定期券ユーザーであればつべこべ言わず利用すべきです。同伴者の利用も認められているので、家族旅行にもぴったりだと思います。「ザ・席券」の追加で指定席が利用でき、2日間用があればなお良いんですが。
ただ、個人的にはJR四国がこのきっぷのことをあまりしっかり宣伝している感じがしませんでした。定期券ユーザーを起点に横展開できるこのきっぷは、車社会の四国において鉄道利用のきっかけになりうる存在だと思うんですが、もう少し宣伝に力を入れてみてはどうですかね?
使い勝手…★★★★☆
お得感…★★★★★
当日発売…なし(前日まで)
小児用…あり
【補足:2021/8/30】
今日発表のプレスリリースで「定期券de乗り放題きっぷ」は2021年10月3日出発分で発売終了することが発表されました。