続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

元号訂正印

 ちょうど先週の月曜の4月1日に5月からの新元号が「令和」と発表されました。前回の昭和→平成の改元を経験した身からすると、「平成」は語調が軽い感じがして当初しっくり来ませんでしたが、使ううちに慣れてきました。「令和」もまだ違和感はありますが、始まれば同じ感じで慣れていくんだと思います。

 平成への改元は闘病中だった昭和天皇の崩御と同時で、正月気分冷めらぬまま突然昭和が終わり突然平成が始まりました。当然、今回のように事前に改元する日が決まっておらず、準備期間もありませんでした。

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 なので、抹線と平成が一体になった訂正印が飛ぶように売れ、このように元号が印刷された券は昭和を平成に訂正し継続使用されていました。また、当時は今みたいに書類は電子化されておらず紙の世界で、西暦表記よりも元号表記の方が主流だったので、きっぷに限らずあらゆる書類に使われました。

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M型マルス券

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印発券

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券売機券

 マルス券や印発券、券売機券といった機械券については元号の表記はないものの、64年1月7日の翌日はちゃんと1年1月8日という表記になっていました。きっと各所で徹夜して切り替えたんだと思います。

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 自動券売機のきっぷやマルス、各社のPOSシステムは一昨年12月以降順次西暦化が進められており、改元の影響はないように準備していたと思います。また、常備券や補充券もこの券のように元号表記のないものが既に出回り始めていて、こちらも前回と比べると改元の影響は小さくなっています。

 この流れだと、5月以降は常備券や補充券でも元号は使わずに、一律西暦表記になりそうです。平成が印刷されたきっぷを継続して使用する場合は平成を抹線で消して使うのではないかと予想しています。