続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

JR九州株主優待

 JR九州は平成28年10月の株式上場に伴い、既に上場しているJR本州三社と同じように株主優待制度が創設されました。

 株主優待を受けるためには毎年3月31日時点で株式を100株以上保有していることが必要です。1000株までは100株につき1枚の鉄道株主優待券(1年間有効)が貰えます。

 鉄道株主優待券1枚で片道の運賃・料金が5割引になります。片道行程上にあれば複数列車の料金にも適用されます。個室は適用外です。現行のJR西日本とほぼ同じ優待内容になっています。

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 私が初めて利用したJR九州の株主優待割引です。右下に「九優5割86」と印字されています。当時私が勤めていた東京渋谷にある金券ショップでJR九州の鉄道株主優待券が1枚1,000円という投売り同然の価格で売っていたので、思わず買ってしまいました。

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 鉄道優待券ではグリーン個室の利用はできませんが、DXグリーン席の利用は可能です。こちらのきっぷは特急「にちりんシーガイア」でのDXグリーン席を株主優待を利かせて使用したものです。料金内訳が「Dグ」となっているのがグリーン席との違いです。

 この時は5時間超の長丁場だったので、グリーン席ではなくDXグリーン席にしました。JR九州のグリーン料金は201Kmを超えると料金は変わらないので、長ければ長いほど乗り得です。


 最近はJR九州の株主優待券の相場は2,000円台半ばで落ち着いているようで、私が買った頃のような1,000円ソコソコで投売りされていることはないようです。仮に2,500円で購入した場合の運賃比較をしてみます。特急料金は通常期指定席のもので、株主優待利用時の価格は株主優待券(2,500円)を含んでいます。

    博多~熊本   博多~鹿児島中央
正規運賃+料金  5,130円 10,450円
九州新幹線2枚きっぷ+指定料金券  4,250円 9,970円
九州ネットきっぷ  3,600円 9,600円
九州ネット早特7(変更不可)  2,510円 7,710円
株主優待利用時の正規運賃+料金
(優待券の費用込み)
5,060円 7,720円

 博多~熊本で指定席利用だとメリットはありません。博多~鹿児島中央間では「九州ネット早特7」とほぼ同額です。ただし、「九州ネット早特7」は一度予約したら変更不可(全額払戻が必要)な上に乗車の7日前までに購入する必要があります。

 株主優待であればその場で列車が空いていればすぐに利用できます。飛行機のように株主優待の割当座席数の制限がないのもいいところです。

 さらにグリーン車を利用しても株主優待券込みで9,000円で済みますので、普通車の正規料金以下の価格でグリーン車が利用できてしまいます。JR九州は盛んにネット予約を推していますが、この区間を利用する場合にはネット予約なんぞ使っている場合ではないなというのが正直な感想です。